あなたの風邪はどこから

言葉って不思議なもので、ひとつの単語を取り出してもそれぞれの人の中でどのような印象を持ってとらえられているかは異なるものだ。

一昔前に流行った「頭が良い人と悪い人の物の見方の違い」のような感じだが、例えばみんな「アンブレラ」と聞いて何をイメージするのだろう。若い子の中ではむしろ架空の製薬会社を先に知った人もいるのかなと空想すると、なんだかおもしろい気分になる。あとゲームを想像する人と映画を想像する人でも分かれるんだろうなあ。いやー、あのサイコロステーキは衝撃的だったものなあ。

いや、バハムートとか、完全にあれだもの。竜みたいな感じだもの。ベヒーモスもかっこいい感じだけど、もう「地獄の辞典」のベヒモスと全然違うもの。ノーチラス号もあれだものなあ、対消滅エンジンついてるし、スーパーキャッチ光線でバキバキにされるイメージだものなあ。スーパーキャッチ光線も衝撃的だったなあ。磁石だもの。あとネットでふと見かけたんだけど、最近ではボイジャーも金髪少年になっているっていうから信じられんよ。

また話は変わるけど、クーラーって言われてぱっとイメージできる？　車の話するときに年季の入った人はクーラーとエアコンに明確な区分があると思うんだけど、それはもう経験的に。なんか若い人はクーラーって言われるとエアコンを想像したりしないかな？　この話はさっきの話と逆で、世界の解像度がどれほど高いかという話になるのかな。女性のほうが色の名前をよく細かく識別して生活している、みたいな。ビールやワインの銘柄がわかる、みたいな。

あなたの仲間由紀恵はどこから？　私はトリックから。