あらかたひとりのブログ

のんびりひとり暮らししています。

Belief 信念

古代ギリシア・ローマ時代において、神々の受容は懐疑的な見方にさらされることがほとんどなく、ヘロドトスが書いているように「すべての人は神々について等しく知っている」。

古代ギリシア人は信じるという行為に焦点を合わせた教義を発達させることはなく、この多神教の世界では新しい神々はパンテオンの別の勢力として加えられていった。オルフェウス教やピタゴラス教は例外的ではあるものの、その世界観は共有していた。

また公の場における誓約は、信仰を公言することではなく生贄を捧げるといった儀式的行為や宣誓によっていた。

このような社会はキリスト教の台頭により、紀元後数百年の間に根本的に変化することになった。