あらかたひとりのブログ

のんびりひとり暮らししています。

眼鏡曇る

眼鏡が曇っている人を見かけないだろうか。

 

今まで冬場には電車内でよく見かけたし、マスクを着用するようになってからは屋外でも見かけるようになったが、それとは別の話だ。

 

初夏に差し掛かろうかという少し風の強い日、電車で目の前に座っていた若者の眼鏡が曇っていてぎょっとしたのだが、調べてみると何とこれが今の流行らしい。(流行りに驚かなかったのはいつ頃までだったのだろう? 昔はこんな驚きを感じたことがなかったのだが……)

 

眼鏡は視力を補正して世界を見やすくさせることを目的としているが、どうやら今の世の中刺激が強すぎるというのがこの流行の意図するところらしい。あえて眼鏡を曇らせることで、視覚に入る情報量を減らされ、世界を慎重に見渡すようになり、歩みもゆっくりになる、それが「スローソート」の実践につながる、という理屈であるようだ。

 

「スローソート」の最も良い点は、自らが実践できると共に周囲の人にも見た目だけでそれと伝えられる点にあるようだ。ネットの記事では、カメラ目線(目線はわからないが)で悩まし気に肩肘をついていたり、街中で首を痛めたりしている姿を見たが、冬だと「眼鏡曇ってますよ」と言われかねないのはどうするのだろう。

 

個人的には、少なくとも冬までこの流行を覚えている自信はない。