あらかたひとりのブログ

のんびりひとり暮らししています。

Anatomy and physiology 解剖学と生理学

古代ギリシアにおいて身体の構成要素、形態、位置、性質、機能そして相互作用を知ろうとすることには抽象的な考察も含まれており、魂の在り処に関するものも含まれていた。これら考察を行った者たちは関心の範囲も広く、例えば初期の自然科学においては宇宙の構造と身体の関係、そして生命の性質と起源の問題といった広いテーマが取り扱われている。ソクラテス以前の哲学者には、世界を均衡と不均衡、民主主義と専制政治、対称と非対称といったバランスで語る者が存在し、ヒポクラテス派は正にしろ負にしろこれら思想の影響を受けた。

 

医学においてはヒポクラテス派の中でさえ合意は形成されず、実証的な解剖に関する証拠も明白ではなく、特に人体については他の生き物を参照しただけであったと考えられている。

有名な例として、古代ギリシアにおいては脳の主要な役割を指摘した著者もいたが、アリストテレスは心臓を生命の在り処とし、血管を栄養と生命力の伝わる系と考えていた。