あらかたひとりのブログ

のんびりひとり暮らししています。

Climate 気候

古代の気候は現代ととてもよく似ていた。

地中海性気候は涼しく湿った冬と暑く乾いた夏で特徴づけられる。気候の変動は安定した農業を難しくし、時には飢饉を引き起こした。一般的に冬の雨は乾地農法で育つ穀物が成長するには十分であり、気温もオリーブのような霜に弱い植物が耐えられる温かさであった。夏の乾燥については針葉樹や落葉樹の森にはそぐわなかったが常緑樹であれば耐えられたし、気温は亜熱帯の植物も育つほどだった。雨をもたらすのは西風であり、アッティカなどギリシアの東側はより乾燥していた。

古代の気候を調べるには様々な方法が用いられるが、花粉学は植物の地理的分布を通じて気候に関する推論を可能にする。またテオフラストスによる著作から、紀元前300年代の気温が現代と1度以内の差であることが示唆される。今後重要になるのは年輪の研究と目されており、数千年前までさかのぼって気候を推定することができる。