あらかたひとりのブログ

のんびりひとり暮らししています。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Anatomy and physiology 解剖学と生理学

古代ギリシアにおいて身体の構成要素、形態、位置、性質、機能そして相互作用を知ろうとすることには抽象的な考察も含まれており、魂の在り処に関するものも含まれていた。これら考察を行った者たちは関心の範囲も広く、例えば初期の自然科学においては宇宙…

Amulets お守り

お守りは魔術、病気、邪視、事故、強盗など様々な厄から身を守るために身に着けられる、魔力を宿した道具である。これはまた、愛や富、権力や勝利を得るためにも用いられた。家や壁、街もまたこれらを飾ることで守られていた。 お守りの素材としては石から金…

Amphora アンフォラ

アンフォラは最も広い用途で長く使われたポットであり、両手持ちで、サイズや形状、装飾は様々であった。 初期のアンフォラにはおそらくオイルが満たされていたが、ワインが主要な商品になり、ピッチや干物に至るまで多くの商品の保管と輸送に使用されるよう…

Amnesty 恩赦

亡命者を呼び戻すことを提案、あるいは要求することは古代ギリシアにおいては一般的であったが、亡命者が没収された財産を取り戻そうとすることで更なる争いが引き起こされることがよくあった。 ただし、このような呼び戻しは一般的に国家の法で形式的に定め…

Ambrosia アンブロシア

アンブロシアとネクターは永遠の命と結びついた食べ物と飲み物である。従って伝統的な物語が語るように、これは神々のものであった。 ヘラクレスはアテナによって不滅の魂を提供されたが、テュデウスは敵の脳をむさぼる様をアテナに見咎められ、同じ恩恵は得…

Amber 琥珀

琥珀は北ヨーロッパで広く自然に分布しており、シチリア島でも見つかる。知られる限り、古典期地中海地域における琥珀はバルト海のものであり、これらはウガリットやアララハ、イタリア北部でも発見されている。 古代ギリシアにおいて、琥珀はミケーネの墳墓…

Altars 祭壇

祭壇は、古代の宗教においては犠牲を捧げるために欠かせないものであった。 古代ギリシアにおける祭壇の主流は、神に捧げる犠牲を焼くために薪の火を灯せるものである。対照的に、英雄信仰では犠牲の血を流すことをその用途とし、また家庭ではこのような血な…

Alphabet アルファベット

古代ギリシアでは幾つかのアルファベット体系が使われたが、そのどれもが紀元前8世紀以前のフェニキア文字体系に起因するものだった。文字体系が古代ギリシアに取り入れられる際に起こった注目すべき事態は、母音の独立した表現が追加されたことであった。 …

Alliance 同盟

共通の敵と戦うための国家間の合意、それが同盟であった。 期限が定められているもの、いないもの、構成員が平等であるもの、そうではないものと様々だった。ツキディデスは防衛同盟と攻撃を含む同盟を区別したが、この用語は広く使われはしなかった。 共通…

Allegory 寓話

寓話の要素はギリシア文学の初期からその存在が認められる。 ヘシオドスによるネメシス(復讐)やディケ(正義)の擬人化やソフィストによる寓話、プラトンもあるいは有害なものとして扱うこともあったが、寓話を用いた。 寓話を肯定的にとらえて利用したの…

Alcoholism アルコール依存症

古代ギリシアにおけるアルコール飲料といえばワインであり、マケドニア人を除いて通常は水で希釈されていた。ブランデーやウイスキーといった蒸留酒は発明されておらず、ビールは野蛮人のものとされた。 アルコール依存症の概念はなかったが、ホメロスはドラ…