あらかたひとりのブログ

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Arbitration 仲裁

中立的な人物が紛争を解決することは、古代ギリシアの早い段階から一般的であった。

多くの都市では公的な仲裁人がいたと思われるが、よく知られているアテナイにおける例では、民間の仲裁人が間を取り持つこともあった。

アテナイでは10部族のそれぞれから4人の判事が選ばれていたが、これら判事が民間の仲裁人を紹介し、それら仲裁人は60歳以上の市民から成り、訴えが10ドラクマを超えるような私的な案件を解決した。仲裁人の決定に対しては上訴することもできたため、厳密にいえば調停人といった立場だったと言える。

都市間における仲裁も重要であり、小アジア沿岸やペルシアを含め各地で見られた。アテナイデロス同盟のメンバー間を仲裁したが、これが仲裁なのか強制なのかは議論がある。