あらかたひとりのブログ

のんびりひとり暮らししています。

Capitalism 資本主義

この語はイデオロギー的な見方に侵されている。

マルクス主義の伝統に則っている経済学者や歴史家にとってこの語は、事業間の競争と市場における価格決定をよしとする生産様式と精神性によって価値、利益、合理性が決められてしまう社会を意味している。その意味では、古代ギリシアやローマは資本主義とまでは言えないであろう。

一方マルクス主義者でなければ、広く政治的、社会的、経済的に固定資産や非固定資産への投資といった活動が行われることがその語に含まれ、その意味であれば古代ギリシアやローマは資本主義に含まれることになるだろう。

古代ギリシア・ローマの経済制度については上記に限られず論争があり、カール・ビュッヒャーとエドワード・マイヤーの論争にさかのぼることができる。そしてこの論争は未だ解決する兆しを見せていない。