あらかたひとりのブログ

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Bilingualism 二言語主義

二言語主義は古代世界におけるひとつの特徴であった。

公用語と大衆語といった形や地域別の言語といった形で存在したが、二言語を使う完璧な能力はおそらく稀であると同時に不必要なものであり、また言語と国家の同一性は比較的重要ではなかったようだ。その中でラテン語ギリシア語は文化や教育、権力の言語であったため、他の多くの言語がこれらと共存していた。

一方ギリシア人は他の言語を学ぶことを嫌がったことが知られており、これは彼らの文化的優位性と結びついていた。ヘロドトスは他の言語を学ばず、ギリシアの思想家たちは他の言語について語らなかったが、あるいはこのような単言語主義はエリート層に特徴的なものであり、傭兵や商人、植民者などは他の言語を身に着けていたようだ。ヘレニズム期の王国における行政も常にギリシア語であったとは考えられておらず、複数の言語が混合していたとされる。(そしてローマ帝国では、教育を受けたローマ人はラテン語ギリシア語のバイリンガルになるとされた)