Arms and armour 武器と鎧
ミノアやミケーネ文明における防具といえば、牛皮でできた、紐で首からぶら下げる、8の字の形をした盾であり、これ以外に身を守るものはヘルメットがあるだけであった。一方、主な武器は長いレイピアのような剣であった。
青銅器文明の終わりごろには、胸当てや脛当てが使われるようになるとともに盾は小さく丸い形になり、剣は短くなった。ホメロスの詩には、まず両者は槍を投げ合い、その後剣で戦う様が描かれている。
アルカイック期、古典期ともに兵士といえば重装歩兵であり、盾は青銅と皮で作られ、槍と剣は鉄製であった。槍は投げるものではなく、突くためのものになった。この長さは2mにも及ぶが、マケドニア兵は5mを超える槍を備えていたとされる(そのため両手で持つ必要があり、盾は小さくなった)。