Bank 銀行

古代の銀行は現代の銀行と同様のサービスを提供していた。

古代ギリシアや古代ローマの神殿は預金を預かりお金を貸すこともあったが、お金は神殿の資産から貸し出された。また他の金貸しは短期・高利の専門家も含め「オボロスの貸し手」と呼ばれていた。

ギリシアにおける銀行業はおそらくポリス間貨幣の両替から発展しており、アテナイでは紀元前4世紀から20人ほどの銀行家の名前が知られているが、多くは非アテナイ人でありポリスにおいては周縁的な存在であったと思われる。顧客の大半は商人やアテナイへの旅行者、一部の市民であり、一般に市民生活に含まれてはいないとされる。

それぞれ孤立して活動していた銀行家だが、ヘレニズム時代においては免許制や支店ネットワークなども整った。