あらかたひとりのブログ

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Children 子供

古代ギリシアでは、子供を育てるかどうかは父親によっていた。ただしスパルタではその決定権は「部族の長老」にゆだねられていた。(一方、古代ローマでは男児全てと長女は育てるように求められていた)

健康な男児に比べ、女児や非嫡出子、先天的に障害を持っている子供はリスクが高かったとされている。アテナイではおそらく生後5日目、アンフィドロミアという儀式にて、子供が家族の一員になったとされる。その後まもなく、男児はフラトリアという団体に登録された。男児も女児も、6歳くらいまではほとんどを家庭内の女性部屋で過ごした。スパルタではこの歳になると家を出て、アゴーゲと呼ばれる教育制度に入ることになる。男子についてはこのような制度のもと成人の儀式が執り行われたが、女子については確かなことはわからない。アテナイではアルクテリアという儀式がそれにあたるとも言われている。

乳児死亡率が高いことから、古代における親の子への愛情なるものが推測されてきた。文学や養子縁組の流行にみられる子供を持つことに対する強い願望は、老齢になった親は子が養うものという現実を反映していると思われる。子供は知能的に劣ったものと考えられており体罰は頻繁だったようだが、一方純粋さのために儀式においては重要な役割を果たした。