概念の創造
猫を去勢した。
猫は去勢されることでマーキング行為や攻撃的行動、メスを求めての行動がなくなるため、人と一緒に過ごしやすくなり、怪我や病気のリスクも減らせるという。(ただ太りやすくなるらしい。)
手術が終わった猫を連れて帰ると、心持ち寂しそうである。
手術跡を猫が舐めすぎると傷口が開いてしまうそうだが、獣医師からとりあえずエリザベスカラーは付けないので注意してみてください、と言われたので素直に従った。
猫は気にしているか? いや大丈夫そうだ。
去勢について調べていく中で、自分のイメージの中に「去勢された雄猫」と「去勢されていない雄猫」が存在するようになった。飼いやすい猫と飼いにくい猫。「猫権」を考えている人はこのような概念を許さないのだろう。果たして有用か無用か、安全か危険かという区別をつけることを制限できるのだろうか。