あらかたひとりのブログ

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Archontes アルコン

この語は公職の役職者に対する一般的なギリシア語であるが、特定の公職に対して使われることが多かった。

アテナイにおいては元々世襲的であった王としての権力が、宗教的な儀式を司るバシレウスと、市民の長としての筆頭アルコンと、兵を率いるポレマルコスの3つに分割され、そして法を制定する6名のテスモテタイが加えられたと考えられている。

紀元前6世紀のアテナイにおいては1年任期の上記9名が最も重要な役職だった。筆頭アルコンは多くの祭典や民間における訴訟を担当し、紀元前5世紀の終わりには一年を筆頭アルコンの名前で識別することが標準的な慣習となった。

ちなみにバシレウスは宗教問題と殺人訴訟を、ポレマルコスは戦没者慰霊や非市民を巻き込んだ訴訟などを担当した。