あらかたひとりのブログ

のんびりひとり暮らししています。

猫のいる生活 ~一日目

猫を飼い始めて20日ほど。

飼いはじめて一日目の記録を残しておこう。

 

猫を飼うにあたりそもそもペットという存在はいいのかという葛藤から始まり、ようやくペットショップで猫を迎えることができた。

ケージに入った猫を車に乗せる。エンジンをかけ、意気揚々と車道に出ると早速猫が反応し始めた。ケージ内でばたばたと動き回り始めたのだ。ここまではあまり気にしなかったのだが、ケージから出られないことを悟ると猫は次の手を繰り出してきた。

 

情けない声で鳴き始めたのだ。

 

今まで猫を飼ったことがないせいか、このやたら情けない声は心に来るものがある。「あーい↑」とか「あーえ↑」といった母音だけで構成される、悲嘆と哀願がこもったように思えるとことん情けない声を聞いていると心底心配になってくる。

 

いや、悪いことをしているのだという気持ちになる。

 

かわいそうなことをしているという気持ちと、初めて聞いた猫の声に対しても反応する本能への関心とを抱えて、法定速度で家に到着。急いでペットフードやトイレや猫砂を運び、もう一度車へ取って返してケージを運び出す。車が停車するとあたりをうかがっているようで、先ほどの情けない声は止んでいた。

戸締りを確認してケージを開けると、おずおずと様子を伺いながらも、意を決したように飛び出してきた。そしてすぐさま物陰へ。

聞いたところによると猫は始めのうちはその家を「調査」して、落ち着く場所を探し、自分のテリトリーと認識してようやく落ち着くらしい。それまではと思いまずは無関心を装ってトイレや給餌の準備にいそしむ。

それにしても静かだ。声を出そうともしない。ちらちらと視界を横切るが、これはどうやら「このわけのわからない動物の後ろに回ろう」という意図があるようだ。あるいはどのような動きをするのか監視しているのかもしれない。

 

給餌は一日二回でいいらしいので、引っ越しで疲れた猫に早速一食目を与えると食べ始めた。それと同時に落ち着いてきたのか、足元に体を擦り付けてくる。猫は顔面に匂いを出す部分がありそれを相手につけているとも、コミュニケーションであるともされているがどうなのだろう。よし、遊びにも興じてみようと猫じゃらしを出すと、思った以上に反応する。本当に臭いとか生き物らしさに関係なく、動いているものに反応しているように思われる。本当にこんな反応をするんだなと感心してしまった。意外だったのは少しでも高いところには登ろうとしないこと。猫は縦の動きが得意と聞いていたが個体差があるのだろうか。

 

さて、ここまでくると最後の不安はトイレだ。

一応ペットショップでは今まで使用していた猫砂をある程度もらってきており、慣れた猫砂を新しい猫砂に混ぜておけば粗相のリスクを減らせるというが結果はいかに。

 

…と思っていたが、なぜかトイレを使う様子がない。

 

こうして一日目を過ごしたが、なるほどネット上で盛んに出ている「かわいいかわいい」感じだけではなく、何というか生き物なのだなといった感じを受けた。

 

あと写真をうまく撮るとか絶対無理なんですけど。

 

f:id:arakatahitori:20210220215343j:plain